Greetings from Lover's Lane
ブルース・スプリングスティーンについて、なにもかも。
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Sep.19.2017 サウスサイドジョニー、30年ぶりの来日公演!

恐らくジョニーライオン自身の手になる、
壮絶にマニアックな、ソウル、R&B系の
BGMが、約30分程、客入れ時に流れていて。
どうがんばってもボブ&アールのハーレムシャッフル
ぐらいしか分からず。

しばらくするとスクリーンが降りてきて、
今後のラインアップの紹介。ガーランドジェフェリーズが
目につくぐらいかな。

ビルボード東京は初めて観に行ったのだけど、
早めに来ていたこともあって、客足は、とてもゆっくり目に
感じたし、ざっくり観たところで60人ぐらい?の入り。
いわゆる普段観に行っているバンドマンがイキッってる感じとは
正反対の、今迄に感じた事がないムードに若干戸惑う。

座席は、事前にネットで調べていったとおり、あえて、ステージ前を
とらなかったのが的中し、ステージ真正面。しかも座席に傾斜があり
ストレスなく座った状態でステージ全景が見渡せる絶好の位置。

開演前にエレベーターで出くわした、ライヴエンジニアのチーフらしき
人が、おもむろに、センターマイクのところにフラッと登場して、
今夜の主役の登場を告げる!開演!

普段はわりと4ピースにキーボード、的な編成のバンドを観る事が
多いのだが、今回は、ブラスセクションもビシッと3管揃っていて
見事な迄に、ジャージーショアサウンドをレコード以上に再現していた。

そしてサウスサイドジョニーの、黄金の歌声と、伝家の宝刀ブルースハープ!
以前、どこかで、神はブルーススプリングスティーンにライヴパフォーマンス
の才能、リトルスティーヴンに、ギターとソングライティング、プロデューサー
としての才能、そして、、、と訊いていたのが 頭に残っていたが、まさに
言い得て妙だと感じた。

ジョニーライオンは、65年頃からバンドをはじめて、徐々にメンバーが
揃ってきたそうだが、それにしても。。40年余り,日々の生活と同じ
次元で、周囲の仲間、無論ブルースも、E-Streetersも出入りしていたであろう
コミュニティの中で、音を出し、パフォーマンスに磨きを賭け、セッションを
繰り返すなかで積み重ねられたものが、約3時間にわたって、噴出しっぱなし
だった。

第一部は、やはりお客さんが、彼らのライヴは どんな感じか?というのを全身で
感じ取ろうとするのを察知したのか、初期のナンバーだけでなく、最新作からも
バランスよく、まんべんなく選曲していく。中盤ぐらいから、徐々に、
最前列のお客さんにシャツの袖を捲らせたりとか(苦笑) コール&レスポンスを
チラッと試みたりとか。まぁ、でも最初は、食事をとりながら観ているお客さん
もかなり居たため、反応は今3つぐらいだったが。。。でも、座席とテーブルが
しっかりあったために、こまめに 何の曲をやったかメモをとっている人を
かなり目にしたし、中盤辺りから、ジョニーや、バンドメンバーがステージで
ふざけるのに大笑いしながら反応するひとがチラホラ出てきて、少しずつ
ムードがくつろいだ、リラックスした雰囲気に変わっていった。

彼らの楽曲の飛び切り素晴らしい点は、過去のソウルやR&Bからの影響を
見事な迄にアレンジの中に昇華し切って、完全に自分たちのスタイルとして
提出している点だ。ブルースが、いわゆるブルーアイドソウルや、ブリティッシュ
インヴェイジョン、初期のアニマルズからの影響を やはり見事に昇華しているが
それをソウルとR&Bのエリアで全うしている印象だし、ルーツとして見え隠れ
している。

そして、ここぞ!というタイミングで、ブルースや、リトルスティーヴンからプレゼントされた初期のナンバーを挟み込んでくるし、スローテンポで、うたいはじめたりして、文字通り縦横無尽。無論、ジョニーが一人で突っ走っているわけではなく、キーボードも、ギタリストもホーンズも、見事に彼の歌をスッとバッキングしていく。そして、アズベリージュークスは皆、コーラスが、まぁ、ビートルズ程、きっちりしているわけじゃないけど、いわゆるシンガロングするナンバーでは、もうこれ以上ないぐらいのハマり方をする。凄い!

あっという間に時間が過ぎて、約90分弱で、第一部、終演!
あわててフロアで、セットリストを貰った人に頼んで写真を撮らせてもらった。

そして、ジョニーも、バンドもエンジンがあたたまって から突入した
第二部が、更に輪をかけて凄まじいステージの展開になった。
昔の曲も、ニューアルバムからの曲も、まったく同じ2017年の同じ場所から
客席に見事に届いているのが わかるし、途中、全く予定にないオールディーズ
やブルースナンバーを、絶妙のアレンジでぶっ込んでくるし、コール&レスポンス
は、もう、見事な迄に客席をノセてしまうし、最前列のお客さんをステージに
あげちゃって、唄わせちゃうし、、終始暖かな雰囲気に包まれていた。
いわゆる、JBがやるような、決め決めのパッケージショー、ともスタイルは異なるが、見事な迄に 音楽的に まとまったR&Bのショーを披露していった。ブルース・スプリングスティーンのライヴもそうだけど、やはり、最後の1曲では、客席の照明が全部点いて、老いも若きも、国籍も、性別も 関係なしに、みな、見事な迄に 唄い、手拍子をし、踊りまくっていた。無論、筆者もフロアでジャンプしていたのは言うまでもない!笑 まさに サムクックの ハヴィン ア パーティ を地でいく、熱狂的な一夜だった。最高のひとときでした!

追記;本日もライヴがあるため、セットリストは全公演終了後に掲載予定です。

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サウスサイドジョニー、来日!
またも久々の更新になってしまったが、今回は特別だ。
サウスサイドジョニーとアズベリージュークスの1987年以来の
実に30年振りの再来日公演が 遂に9月に実現するのだ!

日程は
2017年9月17日が大阪、9月19日、20日が東京の3公演。
ブルースとEストリートバンドの来日公演が もはや絶望的になった今、
youtubeやfacebookのファンサイトで無数に切り取られた過去のライヴ映像や
NYCでの秋のソロブロードウェイ公演に猛烈に食指を動かされている矢先だった。

書きたい事は沢山あるのだが、手始めに
以前本サイトでもUPした、日本盤ライナーには入った事がない、サウスサイドジョニーの
1976年の1stアルバムに寄稿されたブルーススプリングスティーンのエッセイを
以下に再掲載しておくことにする。

そこには多くのミュージシャンが居た。ジャージーの北やニューヨークからきて、トップ40に入っている曲を海岸沿いのクラブで演奏していたバンドは、ふつう毎日の仕事を終えると地元の友人達と連れだって、そこへ集まってきていた。ふつうのクラブよりも遅く迄やっていたし、一時から朝の五時まで好きな曲を演奏する事ができたから、みんなそこへいっていた。そして腕がよければ、いっしょにやりたい男を指名して演奏することもできた。

 アップステージは、トム・ポッターというビートニク・タイプの男が経営していた。彼は壁に黒いライトをとりつけ、ピンナップをべたべた貼り、バンドの若者たちに五十年代の機関車の模型を見せたりしていた...とにかくグレイトな場所だった。ポッターは、五ドル札や十ドル札を そっと握らせてくれることもあった。カネに詰まって実家へ帰らなくてもすむようにだ。クラブを出るころには明け方になっていたから、そのあとは一日中浜辺でごろ寝していることもできたし、明るくなり過ぎないうちに寝ぐらへ帰り、部屋の窓に毛布を釘付けにして夜まで眠ることもできた。

 いろいろな連中が居た...マッドドッグ・ロペス、ビッグ・ダニー、ファストエディ・ララチ、その弟のリトル・ジョン、マーガレット・アンド・ザ・ディストラクションズ(専属バンド)、ブラック・タイニー、ホワイト・タイニー、マイアミ・スティーヴ、選りすぐったEストリートバンドの連中、そしてスティックの叩き方から言ってもその音が与える衝撃から言っても最高にヘヴィーなドラマーであり、とてつもなく強い心臓の持ち主である"ビーイングバッド(性悪)"ボビー・ウィリアムス、彼はめちゃくちゃにタフで、一旦ドラムを叩き出したら一晩中徹底的に叩きまくった。殆どの連中は、このレコード以外で名前を見かけることはないだろうが、にもかかわらず、少なくとも一度は尊敬の念をもって語られるべき連中なのだ。彼らが優れたミュージシャンだからではなく(実をいえば、このうちの何人かは全く楽器が出来ない)、俺にとってはロックンロールそのものであるように想える生命力にあふれた精神で、それぞれに生きていたからだ。ロックンロールは生きていくための音楽だったし、彼らは毎晩魂の中でロックンロールを生きていた.この連中こそヒーローであり、決して忘れ得ぬ人たちだ。

ブルース・スプリングスティーン、
Southside Johnny"I Don't Wanna Go Home"ライナーノーツより(1976年)

 "明日なき暴走"ディヴマーシュ著(翻訳:小林宏明)より
Watching "The River"Flow in 2015-2016
 遂に、噂が流れて約5年余り。1980年のアルバム、"The River"のアウトテイクと80年10月の"The River"ツアーの未発表ライヴとリハーサル映像を網羅した"The Ties That Bind"が正式にリリースされた。ここ2年程のLive Archiveサイトの登場で、滅多なニュースでは驚かなくなっていたが、さすがに これは驚いた。

 ドキュメントは、"明日なき暴走"の"Wings For Wheels"と"闇に吠える街"の"The Promise"とは体裁が違い、殆ど全編を、現在のブルースのインタビューで"The River"の制作過程を明らかにしていくスタイル。10年前に"Born To Run"の記念盤が出た時に、既にドキュメント制作を想定して、Eストリートバンドのメンバーやジョンランドーからもコメントを あらかじめ録り貯めていたのかなぁと想っていたが、いざ全編を観ると今回は そうではなかった。それでも、現在のブルースがギターを爪弾きながら 弾き語る数曲は、ボーナストラックで全編観たい位だったし、"Wreckin Ball"のMVで一瞬映り込んだ1980年のテンピのリハでの31歳のブルースが 会場のPA卓で、じっと考え事をしている姿が、カラーでいきなり挿入されたり、今回リリースされたアリゾナ州テンピでのツアー映像の断片が登場すると("Cadillac Lunch"でのブルースとクラレンスが2人で徐々にカメラに近寄ってくる表情ときたら!)、一瞬言葉を失ってしまうぐらいのインパクトがあった。

 驚かされたのは、制作されていた楽曲の多さ!マックスが84年のBackstreets誌のインタビューで語っていた、"殆ど全曲に存在するロカビリーヴァージョン"こそ"You Can Look"のみの披露に留まったが、今迄にシングルB面や"Tracks"や"The Essencial"で小出しにされていた未発表曲も全て取りまとめられた22曲(理由は不明だが"Bring On The Night"が外されている)に、79年クリスマス時期にリリース予定だった1枚もののアルバム"The Ties That Bind"の10曲。それを除いても、まだアウトテイクがあると想われる。インタビューの合間に、さり気なく挿入されるレコーディング記録の数字ときたら!"The Promise"も そうだったが、77-78年より短いスパンでの、ブルースとEストリートバンドのレコーディングの壮絶さが、如実に伝わってきた。本当に、毎日、毎晩、ブルースは新曲を書きあげ、バンド向けにアレンジをして、何度となくリハーサルで思考錯誤して、、人生を全て懸けて、レコーディングに臨んでいた事実に戦慄した。

 前回の"The Promise"あたりから 詳細はクレジットされていないが、明らかに追加レコーディングが施された曲も絶対あるはずで、この辺りは、チャールズ・クロスにでも、鋭いツッコミを発揮して、メンバーやブルースに今後でもいいからインタビューで明らかにしてもらいたいところだ。

 ありえない話だが、もしブルースが60年代中期にデビューしていたら、拘りなく、完パケした曲を、矢継ぎ早にシングルリリースして、ヒットを連発したかもしれないな、と想ったりもした。先行シングルでリリースされた"Meet Me In The City"や"Party Lights"は、個人的には、アルバム収録曲の"I am A Rocker"や、"Crash On You"に勝るとも劣らない、クオリティに仕上がっているし、万一今後の人生で 間違ってでもブルースに出くわした時には、"どうしてこれを外したの?"と丁寧な言葉遣いで問い正したくなる。



 アルバム"The Ties That Bind"の中では、既に"Fade Away"のB面でリリースされていた"Be True"が、既存のテイクはデモヴァージョンを間違えて収録したのでは、と想うぐらい いい出来だったし、"Hungry Heart"は、ピッチがオリジナル通りになっていて、現行のヴァージョンはジョンランドーの戦略でピッチが改変されていたことが明らかになったりと、聴き所は多いし、これはこれで整合感はあるのだが、今となっては、やはりボリューム的にもストーリーテリング的にも、もっと聴きたい!という種の物足りなさを強く感じてしまった。

 本音を言えば、80-1年ツアーでの演奏が観てみたかった"Chain Lightning"は、既に、後年の"Spare Parts"や"Seeds"での強烈にブルージーにドライヴする演奏の萌芽が観られるし、ブルース本人は、"Crash On You"と差し替えたかったと発言してるが、個人的には当時起こったばかりの、スリーマイルアイランド事故との関連性を指摘され、支持を失う事を懸念しブルースとランドーが差し替えたと想っている"Roulette"と"Mr.Outside"は、あえて今、カップリングでシングルカットして某国の政府に送りつけたい歌詞の切れ味だし、"Paradice By The C"のスタジオ版を聴いた瞬間、クラレンスのサックスは、唯一無二で、バンドの中でブルースに拮抗できる存在だったんだなぁと、改めて実感した。後半の既発表のアウトテイクも"Tracks"でのリリースから20年近くたち、リマスターされて曲順も整理されてまとめられているが、むしろ"Hungry Heart"よりラモーンズ向けに想える"Living On The Edge Of The World"も、実は本邦初CD化の"Held Up Without A Gun"も、Eストリートバンドが目の前で演奏してるかのようなライヴ感が溢れ出しているし、、、、さながらブルースとEストリートバンド版の'Nuggets"みたいだ!!当時のブルースはアルバム一作品で表現するテーマへの拘りが、尋常でなく強いあまりに、少しでも楽曲の曲調が似通っていたりとか歌詞のテーマが重複するものについて、徹底的に推敲を重ねて、現在の2枚組に辿り着いたことが分かる。

 もし22曲入りのアウトテイクスや、アルバム"The Ties That Bind"がオリジナルの2枚組の替わりにリリースされていたとしたら、ブルースのその後のキャリアも、また違った方向に進んでいただろうし、"Nebraska"や"Born In The USA"は、リリースされず、ニュージャージーのローカルヒーローとして、今でもStone Ponyでライヴをやってたかもしれない。結果、2枚組で出されたアルバムは全米1位となり、さらなる商業的成功と創作の自由を手にしたわけで、その点では、本人曰く「絶対に下げてはいけない自身の基準」に、最後迄こだわり抜いたブルースの慧眼に、頭が下がる。

 そして、遂に全編ではないが、2時間40分がリストアされた80年11月4日の"The River"ツアーのライヴとリハーサル!発売までに巧妙に少しずつ公開された予告映像にも唸らされたが、いざ全編を観たら、、しばらく言葉が出て来なかった。それにしても よく録っていたし、フィルムが残っていたと想う。Darkness Boxの会場の記録用録画と違い、4台のカメラで録られた純粋なライヴの記録。
ブルースとEストリートバンドは、若いし、動きもシャープで、トリッキーで、正直に言うと、それ以後失われたものが、全て揃っている。クラレンスは、いにしえのジャズマンみたいなスーツをバリっと着こなして、ブルースに負けずにステージをかけずり回るし、リトルスティーヴンは現在の100倍真面目に(!?)ストラトを弾いているし、マックスは、ビシッと正装して、楽曲の歌詞を口ずさみながら、ワイルドなドラミングを連発するし、まだブルースが1番の歌詞を観客に唄わせずに自分で唄う"Hungry Heart"でのダニーフィデリシのハモンドのソロに、、発売直前のTVコメントでリトルスティーヴンも指摘している通り、まさに、ブルースとバンドのピークの瞬間が確実に捉えられている。もう、見所しかない、と断言したい。

 目玉は、、"No Money Down"から連なる"Cadillac Lunch"に、"Sherry Darling"に、後年の"Tunnel Of Love"ツアーで、"All That Heaven s Will Arrow"で披露されたものとはアレンジもメロディも若干違う、"Here She Comes"がイントロに入る"I Wanna Marry You"にスタジオヴァージョン以上の説得力がある"Drive All Night"に、あらゆる瞬間に聴き手の呼吸を止めてしまう力を秘めている”Jungleland"!!ステージングこそ、後の"Born In The USA"ツアーや 再結成後のツアー映像で観られる洗練には達していないが、それを補って余りあるブルースとEストリートバンドのライヴバンドとしての力量が、完璧に捉えられている。

 そして、後からボーナストラック的にリリースされた映像なしの10曲をカットして追加されたリハーサル映像は後年のドキュメント"Blood Brothers"のように、ブルースが、バンドに曲のアレンジを指示する瞬間などは、残念なことに記録されていないが、その後のライヴでも殆ど披露されなくなった"Crash On You"のオリジナルアルバムヴァージョン そのままのアレンジの演奏や、恐ろしく恰好良いブルースとクラレンスの"Fire"のヴォーカルの絡み部分などが、クリヤな映像で観られる、というのは、これはこれで、適切な判断だったと想うし、今回の究極の目的である"The RiverツアーでのブルースとEストリートバンドの絶頂期を記録する事に見事に成功していると感じた。

気がかりな2016年の短期ツアーだが、ブルースにしては初めて過去のアルバムを冠にした、ノスタルジーツアーになってしまうのか、と危惧したが、実質編成は2016年の現在のメンバーだし、アルバム3枚分以上のアウトテイクも、ブルースの1アクションで すぐに披露出来る状態に仕上げてくるだろうし、その心配は無いと想うが、なにせブルースのことなので、ツアーの大ラスには、セットリストとバンドの出来がどうなっているか、今迄以上に期待して待っていたい。 
Dec.19.2015 Saturday Night Live@NBC
2015年12月19日、久しぶりにブルースとE-ストリートバンドがサタデーナイトライヴに出演し、"Meet Me In The City"と"The Ties That Bind"とポールマッカートニーも急遽飛び入りしての、"Santa Clause is Coming To Town"を披露した!

"Meet Me In The City"は さすがにオリジナルキーではなく、
クライマックスの"Alright!!"の箇所は、ブルースも若干声の高い部分が厳しそうだったが、演奏そのものは、オンエアでは あまり映らなかったが、マックスと
ギャリーのリズム隊が素晴らしくタイトな演奏を聴かせた。2曲目の"The Ties That Bind"では、ブルースの声も徐々に出てきて、現在進行中のツアーリハの
充実ぶりが伝わってきた。ジェイクのサックスも、さすがにクラレンスの独特の
音色には いまひとつ、といったところだが、端から聴いている分には破綻がない
演奏っぷりだった。ラストの"Santa Clause Is Coming To Town"は、ポールが
呼び込まれた瞬間、ニルスロフグレンが強烈に嬉しそうな笑顔でニヤっとしたのが
印象的!ブルースも、完全にツアーのテンションで、下手したらこのまま、何時間でもその場所で演奏しそうな勢いすら感じた!短期のツアーだが2016年の"The River"ツアーが、どう変貌していくか、愉しみで仕方がない!

Meet Me In The City



The Ties That Bind


Santa Clause Is Comin To Town

2014年リマスター盤を聴いて
2014年にトビースコットがリマスターを監修した、ブルースの初期7作を
ようやく全作聴き終えた。1stこそ、単純に考えて一番聴いた回数が少ない
こともあり、今ひとつ違いが釈然としなかったが、2ndからは、もう驚きの連続
だった。オリジナルの状態が当たり前だと感じてずっと聴き続けていたので、
"The E Street Shuffle"のスタックス直系のブラスセクションの荒ぶる感じとか、
"Circus Song"のオルガンのペダルを踏むノイズとか、"Incident On 57th Street"のラスト、ブルースのギターソロが唐突にグッと入り込んでくるところとか、"Rosalita"の異様に高揚する感覚とか、"Newyork City Serenade"のイントロの静謐さとか、消え去って欲しくないところが沢山あったが、幸いにも、杞憂に終わった。ミックス迄はやり直されない、という触れ込みだったが、各トラックのノイズが劇的に低減されながらも、レコーディングの雰囲気は、しっかりと伝わってきた!!

"Born To Run"は2005年(といっても10年前)に音のバランスはそのままに、ボリュームを上げた感覚でリマスターされていたので、油断していたら、まぁ、凄かった!全体的にブルースとマイアミがギターを曲に合わせてかき鳴らす感覚とか、"裏通り"のゲィリータレントのベースとか、"Jungleland"のストリングスアレンジの細かい部分とか、明らかに今迄、気づかなかった部分の音が明確に聴き取れるようになっていたし!

"Darkness"も、従来の音源での、ロックナンバーのギターの過剰に痩せた音が
ぐっと前面に出て、バランスも改善されていたし、無論、
"Racing In the Street"のロイビタンのピアノとダニーフィデリシのオルガンの繊細なタッチも しっかりと聴き取ることができたし、2010年リマスターで気になっていた、"Something In the night"のイントロの微妙な音揺れも目立たなくなっていた。

そして、今回一番期待していた"The River"の初リマスターは、なんかもう、
スタジオライヴを一発録りしたような感覚!!マックスのドラムの音が素晴らしく
よく録れているし、ブルースが思わず発した"Yay!!"!!とかっていう叫び声も、
はっきりと聴き取れるし!この時のパワーステーションでの仕事は素晴らしい!
通算にすると あまり聴けていない2枚目の何曲かすら、新しい発見があった。

"Nebraska"は 今迄のどのCDマスターより、ブルースの歌とアコースティックギターが、自然に捉えられてるように想えた。ハーモニカの音色も、一発で曲の情景が浮かぶ感じ!"Open All Night"や"Johnny99"のブルースのギタリストとしてのビート感も強烈に伝わってくる。

"Born in the USA"は、最初に聴いたときからCDだったので、正直あまり差が
感じられないかな?と想ったら、30年の年月は凄かった。どの曲も、目の前で
ブルースとE Street Bandが演奏してる感覚!アウトロの細かいエンディングとか、
ブルースとバンドがノッてしまって演奏が止められない感じが伝わってきた。

これを聴く前に、"Tunnel Of Love Express "の88年4月のライヴを爆音で
聴いていたので、本当に久しぶりに、十代の頃の感覚が蘇ってきたし、
これまでブルースの音楽に惹かれて過ごしてきた日々は、何一つ間違ってない!!
と改めて確信した。

そう、テレビで、"Thunder Road"と"The River"と"Dancing In The Dark"と"Rosalitaを
小林克也さんのDJで初めて目撃した時から、今迄ずっと、これからも
"I m just a prisoner Of Rock n Roll"ってことさ!




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