Greetings from Lover's Lane
ブルース・スプリングスティーンについて、なにもかも。
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"American Beauty"を聴いた!
American Beauty


リリースの第一報を訊いた時は、"High Hopes"に収録予定だった曲で、多分、Tom Morerroが参加する前にラインアップされていたものが、日の目を観た。
タイトル曲の"American Beauty"は、既に指摘されている通り、
"High Hopes"収録の"Frankie Fell In Love"が仕上がる過程で出来た曲なのかと想った。やはり、曲のつかみの鮮烈さは"Frankie Fell In Love"に軍配が上がると想った。

"Mary Mary"は、クレジットを観ると、ここ2作や、パティ・スキャルファのソロに収録されていても不思議ではないミニマムなサウンド。トビー・スコットがドラムプログラミングを手がけている。

"Hurry Up Sundown"は、ドラム以外は、ブルースのワンマン・レコーディング。ブルースの手癖のようなギターや、メロディのリフが随所で聴ける。"Working On A Dream"期の音を、よりロッキンにした印象。

"Hey Blue Eyes"は一聴すると、"The Rising"の頃の音に近いと想ったが、"Magic"を録ったアトランタのサザントラックスで、ブレンダン・オブライエンがミックス迄やっている。フルメンバーでE Street Bandが参加しているが、ブルースの唄を伝えることに主眼を置いた抑制された音作りになっている。

こういう形で、再び、過去の音源をリリースしてきたということは、
"Tracks"がリリースされた直後の、99-00年の"Reunion"ツアーでも、そうだったが、これらの曲が今進行中の、ライヴで披露される可能性は、薄いかもしれない。しかし、あれから、ここまでブルースが、作品のポテンシャルを落とさずに、多作になるなんて、誰も予想できなかった。今迄ブルースとジョンランドーが頑なに拘ってきたアルバムの整合性というか、全部E-Street Bandと録った新曲、だとか、完全にバンド以外のメンバーや、デモから発展させたアコースティックソロ、のような録音状況の一回性に囚われた縛りから、解放された、作品そのものに完全に焦点を合わせた、ストーンズでいう"Tatoo You"や、ディランの"Tell Tale Signs"級の強烈な傑作が、今後も、コンスタントに届けられる可能性が、自分の中で更に確信に変わりつつある。
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